朝寝して宵寝するまで昼寝して時々起きて居眠りをする
実は「小"倉"千加子」かと思って購入したので、よくよく見てあれ、と思いましたが著作を読むのは2冊目でした。森茉莉
(森鴎外の娘で作家)の担当をされていた編集者で、(正確に言うともう一冊は森茉莉著、小島千加子編の「ぼやきと怒りのマリア―ある編集者への手紙
」という本なので小島千加子の作品としては1冊目ですが)
タイトルに挙げられている作家2人のどちらも「最後の担当者」となった編集者である小島千加子氏の作者への愛、そして仕事へのひたむきさが圧倒館のある筆致で語られる回顧録的なノンフィクション。
私は三島由紀夫と、作品内で言及されている彼の「豊穣の海」については知っていて読んだこともあるのですが、壇一雄については名前しか知りません。ですが、後半の壇一雄についての記述も三島由紀夫と同じかそれ以上の面白さを持って読むことができました。
編集者と作家、そしてその物語とが三者渾然ととなって綴り出される小説作品への深い愛、そして編集者として長く働いた女性としての力強くたしかな足跡が記録されている一冊で。