朝寝して宵寝するまで昼寝して時々起きて居眠りをする
ひきこもりプログラマの探偵、という設定にひかれて『青空の卵』を買いました。なんか設定がいまいち活かされていないような…ひきこもりのわりに外出しているし、プログラマというのもほとんど役に立っていないのでこの点に関しては期待はずれだったのですが、別の意味で衝撃がありました。この男2人の関係はなんなんだろう……という大きなクエスチョンです。
ある意味依存しあっているともいえるような気がしますが、ただならぬ依存といった様相を呈しています。こんな関係は他の小説では見たことがありません。かなりおかしい。一見恋人同士のようにすら見えるのですが、とくにそういう関係というわけでもなさそうです。
物語としては日常探偵系のミステリ小説で、語り手であるごく普通のサラリーマンが巻き込まれる(あるいは首をつっこむ)ありふれたようなささやかな事件を、ひきこもり探偵が美味しそうなご飯とともに解決してゆきます。
小説全体に漂う中途半端なリアル感が逆にライトノベルのような軽い印象を与えるのがなんだかもったいない。もっと小説らしい文章で読みたかったなぁ、とそれがとても残念です。
続編が出ているようなのでとりあえず今度はそれを買ってきます。
加納朋子さんのような世界観(「ななつのこ」とか)が好きなひとは多分一読の価値はあるんじゃないかと。