朝寝して宵寝するまで昼寝して時々起きて居眠りをする
岩波新書なのに冠婚葬祭。冠婚葬祭なのに斉藤美奈子。なんだか異色の取り合わせにひかれて購入してしまいました。斉藤美奈子『冠婚葬祭のひみつ』。ちなみにこの『ひみつ』は学研マンガ「ひみつシリーズ」に由来するそうで、日本古来の冠婚葬祭の裏をアバく、的な「ひみつ」ではありませんでした。
本書は3章に分かれていて、現代の冠婚葬祭がどのようにして成立したかの歴史や来歴をひもとく第1章「冠婚葬祭の百年」、結婚情報誌が喧伝する現代の結婚の演出のありようについて語られる第2章「いまどきの結婚」、葬式費用から永代供養の話まで人生の終焉にまつわる第3章「葬送のこれから」から成り立っています。
第1章だけはややお勉強的な知識満載の章で、マナーブックが現代の冠婚葬祭を作ってきたとかこれはこれで興味深いのですが、2章、3章がけっこう実用的で、
なんていう感じに、お金の話がとても具体的に出てきていたりします。
他にも結婚の章では事実婚について、夫婦別姓について。葬送の章では家族葬や密葬、自然葬(散骨など)の話や葬儀社選びについてなどなど、かゆいところに手が届く式に日本の冠婚葬祭(の婚と葬)について書かれています。
著者名からもっと突飛な本かと思っていたらその期待は裏切られましたが、良い本でした。
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