朝寝して宵寝するまで昼寝して時々起きて居眠りをする
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに……。
ジャケ買いならぬ表紙買いをした畠中恵の『しゃばけ』読了です。
文章がとても平易で読みやすいので普段時代小説はちょっと…というような人でもおきらくに楽しめる作品じゃないかと思います。ファンタジーノベル大賞の作品というせいでしょうか、平坦な軽さがあります。これはどこまでものんびり極楽蜻蛉な主人公、一太郎に由来するものかもしれません。
一太郎のすっとぼけたノリが楽しくてけっこうはまって読んでいたのですが、彼はけっこう現代人に近い感覚を持っているように感じました。ぬくぬくと恵まれていて、本人は真剣なつもりでもいまいち真剣みが足りない。でもそこが一太郎のキャラクターでもあったので、終盤一太郎が本気になってしまったときはなんというか…ちょっとがっかりしてしまいました。
まぁそうでなければ物語は終わらなかったと思うのですが。
個人的には改発和美さんにこの小説を漫画化して欲しいと思います。心の中で勝手に挿絵を入れながら読んでました。