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Tue, 10 Jan 2006

あらしのよるに

Posted at Tue, 10 Jan 2006 in theater

セカチュウ、イマアイ、電車男、春の雪、ときて純愛ブームに続く映画はこれしかないと思います。
「あらしのよるに」。

あらしのよるに、真っ暗な小屋の中で出会ったた子ヤギのメイとおおかみのガブ。お互いに相手がヤギ/オオカミだと信じたまま、二人は闇の中で自分と相手がそっくりなことにおどろきながらも親交を暖めます。そして嵐はやんで、二人は翌日また会うことを約束してから互いの住む山へと帰っていきます。明くる日再会した二人はお互いの正体を知ってびっくりしますが、嵐の夜に育てた友情は食う・食われるの関係ぐらいで壊れたりしないのでした。

というわけで一応友情のストーリーと銘打ってはあるのですが、その密度はもはや愛情クラス…Like ではなくて Love の物語なのです。
映画を見ながら私は思わず余計な心配をしてしまいました……この映画(童話)を見て育った子どもたちがこの2人の関係を基準にしてしまわないだろうか、と。

古いところで言えば要するに「ロミオとジュリエット」的な結ばれてはいけない2人の物語なのですが、人間同士だとさすがに食物連鎖の関係は発生しないわけで……映画を見ているとこの子ヤギが本当においしそうに見えてしまうので、オオカミのものすごい忍耐力に驚嘆してしまいます。そして子ヤギののほほんっぷりにちょっとハラが立つのです。

食べようか、食べるまいか……恋愛においてこんなクエスチョンが見られる映画はたぶんこれだけだと思います。ここで食べればお腹いっぱいになる。ここで食べれば生き延びることができる…でも食べちゃったらこの「ひみつのともだち」はもう世界のどこにも存在しなくなる……。

映画館に行くとお子様がにぎやかな場合もあるかもしれないのでビデオで借りるのがいいかもしれません。
おすすめです。

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